幽玄なるかな淫靡なるかな剛毅なるかな


by reddragon_samael

<   2006年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

バレンタイン・マーダー

ダマランチがイカ釣り漁船でウミウシを釣っていたところ、キレキレのアメーバの田中さんが釣られてしまった。

「おお、アメーバなのにどうやって釣られたんだ」

そう全身の毛穴からモカ・キリマンジャ郎がツッコミを入れると、アメーバの田中さんは、じゃあやめとくと言って海に帰ってしまった。
海かよ。海なのかよ。涙と鼻水と皮脂まみれの顔で、闇に消えゆくアメーバの田中さんに向かってモカ・キリマンジャ郎は叫んだ。

そんなわけで死兆星はバッチリ見えてしまっていたアメーバの田中さんの怒りはダマランチには届かず、平和な家庭にきれいに包装をされリボンをつけて届けられたということだ。

「おい、キサマ、バレンタインチョコはほしいか」

オレ?というふうに自分を指差し、モカ・キリマンジャ郎が、やっぱり涙と鼻水と皮脂とちょっぴりの恋心入りの疑問符まみれの顔で、ダマランチの方を見た。
大いに勘違いをしかねない状況から、ばっちり勘違いをしたモカ・キリマンジャ郎は、今宵のダンスへの誘いかと思い、ダンサブルなナンバーに合わせて、ターンをして見せた。

それを見たエゲレッチョ・ルンバ・イモビライザ姫は、突然パニックに陥った。

「それは禁断のヘケモケの舞い!」

混乱したエゲレッチョ・ルンバ・イモビライザ姫は、ダマランチがとり憑いたゲルグロッツィのビール腹に、ぐさっとお子様ランチの旗を突き刺してしまった。

「ふ、おれは納豆とモロヘイヤを毎日食べているから大丈夫だ」
ゲルグロッツィは嫌な汗を背中にかいていたが、弱みは見せない。

「いや、ヘケモケの舞いではなく、ウニウニャポンの伝説のゴールシーンだ!」

モカ・キリマンジャ郎が否定したときには、すでに倒れたゲルグロッツィと、雨の中艶然とした微笑を浮かべるエゲレッチョ・ルンバ・イモビライザ姫の姿が見えた。
[PR]
by reddragon_samael | 2006-09-09 02:47 | モゴラーニャの冒険シリーズ
「そんなに言うなら地球を回転させてやるぜ」

アメーバの田中さんは青筋を立てながらモカ・キリマンジャ郎に言い放った。

「よせ。落ち着くんだ。早まるな。花まるなオレ。いや、違うんだ。落ち着け」

なぜ、アメーバの田中さんがそれほどまでにキレキレなのかといえば、それはもうダマランチのせいに違いないのだ。

ダマランチはといえば、地球制服に飽きて、謀反野鳥の会を創設したらしい。
しかも、今のところジャーマンポテトばかり食べているとモカ・キリマンジャ郎が報告したのだ。
「あいつは実はジャーまんなのではないだろうか」
などと言ったものだから、もう大変。
「あいつは傲慢な上に天真爛漫だ」
「いや、じつはピザまんだとか」
「もう、我慢ならん」
というわけで、アメーバの田中さんは絶叫マシンに乗って、妄想カラオケを満喫することになったのだ。
なので地球が回転したのは間違いなく事実なのだ、アメーバの田中さんにとっては。

「だからって、H薔薇はビームを放っていいわけはないんだよなぁ」
モカ・キリマンジャ郎は余裕をぶちかましているふりをして葉巻を時々間違えて鼻の穴に差し込んでいた。
H薔薇とは、隣かそのまた隣あたりでビームを放つのを主な業務にしているのであるが、その目に余る赤い輝きにモカ・キリマンジャ郎はだいぶ葉っぱを使用せずにはいられなかった。
アメーバの田中さんはすでに体の半分くらいをそのハイビームで蒸発させられてしまったのだ。

同時刻〇二〇〇、ダマランチはエゲレッチョ・ルンバ・イモビライザ姫を伴い、イカ釣り漁船に乗り込んで隣の国に侵攻を開始した。
[PR]
by reddragon_samael | 2006-09-02 03:33 | モゴラーニャの冒険シリーズ